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コラム COLUMN

若者の“タイパ・コスパ”志向に応える新提案——「U-22ライト」で広がるフィットネスの新しいカタチ

2025年07月02日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

 時間は貴重、お金も大事。そんな現代の若者の価値観にぴったり寄り添う新たなフィットネスプランが、全国のコナミスポーツクラブでスタートした。「U-22ライト」――この新サービスは、16歳から22歳までの若者を対象に、1日90分間、施設を自由に利用できるという画期的な内容だ。

 2025年7月1日から始まった「U-22ライト」は、月額3,850円(税込)または4,950円(税込)で利用可能(施設により異なる)。この価格で、ジムだけでなくプールやサウナなど、総合型スポーツクラブならではの充実した設備を使用できる点が大きな魅力となっている。

 背景には、若年層の間で広がる“タイパ”と“コスパ”を重視するライフスタイルの存在がある。「タイパ」とは「時間対効果」、すなわち限られた時間でどれだけ満足感を得られるかという指標だ。若者たちは、無駄のないスマートな生活を目指す傾向が強まっており、サブスクやシェアリングサービス、そしてミニマルな消費スタイルが浸透している。その流れは、健康や運動の分野にも例外なく及んでいる。

 フィットネスクラブは従来、「しっかり通いたい人」向けのイメージが強く、頻繁に利用しなければ元が取れないと敬遠されることもあった。だが「U-22ライト」はこの常識を覆す。1回あたり90分という時間設定は、授業の空きコマや放課後、アルバイト前後のスキマ時間にもぴったりだ。習慣化のハードルを下げ、気軽に立ち寄れる「サードプレイス」としての役割も果たせるだろう。

 また、単に運動するだけでなく、プールやサウナなどでリフレッシュしたいというニーズにも対応。リラクゼーション目的の利用も可能なため、心身のセルフケアに敏感なZ世代の要望にもしっかり応えている。

 注目すべきは、若年層を“未来の顧客”として育てるコナミスポーツの戦略性だ。従来、フィットネスクラブは中高年の利用者層が中心だったが、生活習慣病の予防やメンタルヘルスの向上といった観点から、若いうちから運動習慣を持つことの重要性が高まっている。今回のプラン導入は、その第一歩とも言える。

 さらに、このサービスは全国のコナミスポーツクラブで導入される(※一部対象外施設あり)。地方在住の学生や若手社会人でもアクセス可能で、フィットネスの裾野を広げる大きなきっかけとなるだろう。
 
 「U-22ライト」は、安さと効率だけを売りにしたプランではない。時間とお金を自分らしくマネジメントしたい若者に向けて、「運動すること」がもっと身近で自然な日常になるよう、背中を押してくれる存在だ。フィットネスは義務ではなく、気分転換や自己肯定感を高めるツールとして、今、新しい価値を持ち始めている。

 「若いうちから、体を動かす心地よさを知ってほしい」。そんな願いが込められたこのサービスが、次世代の健康意識をどう変えていくのか。今後の展開に注目したい。