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コラム COLUMN

低酸素プレコンディショニング(IPC)とBFRトレーニングの最新動向

2025年08月25日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

近年、低酸素プレコンディショニング(Ischemic Preconditioning, IPC)の研究が進み、スポーツパフォーマンスの向上やリカバリーの最適化に活用する動きが広がっています。

特に、BFR(Blood Flow Restriction)トレーニングとの組み合わせによる相乗効果が注目されています。

本稿では、最新の研究をもとに、IPCとBFRトレーニングの関係について解説します。

 

 

IPCとは何か?

IPCは、心臓外科手術において虚血再灌流障害を軽減する目的で開発された技術です。

手術前に四肢を一定の圧力(約200mmHg)で圧迫し、意図的に低酸素状態を作り出します

このプロセスを5分間×4セット繰り返すことで、活性酸素による細胞損傷を防ぎ、抗酸化能力を向上させると考えられています。

 

IPCはスポーツパフォーマンスにも応用され始めており、アスリートの持久力やスプリント能力の向上に寄与する可能性があります。

研究によれば、IPCを行うことで筋活動の活性化や酸素供給の効率化が促進され、運動パフォーマンスが向上することが示唆されています。

 

 

IPCがパフォーマンス向上に与える影響

過去の研究では、IPCの実施が短時間の運動パフォーマンスを向上させることが示されています。

 

・サイクリストを対象とした研究では、下肢を220mmHgで圧迫し、5分間×4セット(インターバル5分)のIPCを行った後、60秒のスプリントテストを実施しました。

その結果、筋活動が向上し、コントロール群と比較して2.1%のパフォーマンス向上が認められました。

また、総酸素借や血中乳酸応答、回復時の酸素消費量も増加しました(Appl Physiol Nutr Metab, 2016)。

 

・最大酸素摂取量(VO2max)とパワー向上に関する研究では、5分×3セットのIPCを行った被験者において、VO2maxが56.8ml/min/kgか58.4ml/min/kgに増加し、最大パワー出力が366Wから372Wに増加しました(Eur J Appl Physiol, 2010)。

 

・21本の研究レビュー(1985年〜2015年)では、副作用が報告されておらず、特にタイムトライアル競技でのパフォーマンス向上が顕著でした(Sports Med, 2016)。

 

 

BFRトレーニングとの組み合わせによる可能性

BFRトレーニングは、低負荷でも筋力や筋肥大を促進できるトレーニング手法で、血流を制限することで筋内の代謝ストレスを高める点が特徴です。

IPCとBFRを組み合わせることで、さらなるパフォーマンス向上やリカバリー促進が期待されます。

 

1,試合前のIPC実施

試合や競技前にIPCを実施することで、酸素供給の向上や筋疲労の軽減を促し、試合でのパフォーマンス向上につなげることができます。

 

2,BFRトレーニングによる筋肥大とIPCの活用

オフシーズンやトレーニング期にBFRトレーニングを取り入れ、筋力向上を狙います。

そして、試合期にはIPCを活用し、最大限のパフォーマンスを発揮できる状態を作ります。

 

3,リカバリー促進

IPCには虚血再灌流障害を防ぐ効果があるため、ハードなトレーニング後のリカバリーにも応用可能です。

 

 

まとめ

IPCは、元々心臓手術の領域で発展した技術ですが、近年ではスポーツ科学の分野でも注目されています。

BFRトレーニングとの組み合わせによって、さらなるパフォーマンス向上やリカバリー効果が期待されます。

特に、競技前のIPCの活用は、今後アスリートの間で普及していく可能性が高いでしょう。

 

トレーナーやアスリートの皆さんは、この最新の知見をトレーニングに取り入れ、パフォーマンス向上の一助として活用してほしいと思います。

 

 

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