約8割が「運動不足」を自覚。継続のカギは“モチベーション”——Pontaが生活者の運動実態を調査

共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが、15〜79歳の男女1,320名を対象に実施した「生活者の運動実態調査」(2025年9月)によると、約8割の人が「運動不足を感じている」と回答したことがわかった。
健康意識が高まる一方で、実際の行動には“壁”があるようだ。
■ 運動不足を感じる人は8割。その最大の理由は「モチベーションが続かない」
調査では、「よく感じる」「ときどき感じる」を合わせて、全体の76.4%が運動不足を自覚していると回答。
運動を継続できない理由として最も多かったのは「モチベーションが続かない」(31.1%)。
次いで「体力が続かない」(19.2%)、「時間がない」(16.1%)が続いた。
一方で、継続のために必要なサポートとして「気軽に利用できる施設」(37.2%)が最も多く挙げられており、運動を始めたい人にとって“環境の整備”が重要なポイントであることが見えてくる。



■ 「ほとんど運動しない」人は約4割。男性のほうが運動習慣を持つ傾向に
普段の運動頻度を見ると、「ほとんど運動しない」と答えた人が38.9%で最多。
一方で、「週1〜2日程度」以上の運動をしている人は53.5%と、習慣的に体を動かす層も一定数存在している。
男女別では、男性のほうが全体的に運動頻度が高く、「ほぼ毎日」から「月1〜2日程度」まで、すべての項目で女性を上回る結果となった。

■ 運動を始めた理由は「健康維持」が最多。70代では8割以上が回答
運動を始めたきっかけとして最も多かったのは「健康維持のため」(全体の6割超)。
特に70代では84.6%と突出しており、加齢とともに“健康寿命を延ばしたい”という意識が高まっていることがうかがえる。
一方、10代では「体重管理のため」(36.4%)が最も多く、世代によって目的が異なる点も興味深い。

■ 運動場所は「近所の公園」や「自宅」が中心
運動の場所として多かったのは、「近所の公園・屋外」(49.7%)と「自宅」(45.8%)。
「ジム・フィットネスクラブ」を利用する人は16.7%にとどまったが、利用者の中では「週1〜2日」(35.2%)や「週3〜4日」(31.7%)と、定期的に通う層も多い。
ただし「ほとんど通っていない」という回答も4.1%あり、継続率の差が課題として浮かび上がる。


■ 運動の効果は「気分のリフレッシュ」。年齢が上がるほど「体調改善」を実感
運動を始めて良かったこととしては、「気分がリフレッシュする」(37.7%)が最多。
次いで「体調が良くなった」(27.7%)、「体重が減った/筋肉がついた」(24.3%)と続く。
注目すべきは「体調が良くなった」と答える割合が年代とともに上昇している点だ。
10代では1割台にとどまるものの、70代では4割近くにのぼり、運動が心身の健康維持に寄与していることを実感している人が多いことがわかる。

■ “無理なく続けられる運動”がこれからのカギに
今回の調査結果から見えてきたのは、「運動不足を自覚しながらも、続けることの難しさ」だ。
モチベーション維持や時間の制約など、日常の中で運動を習慣化するには工夫が求められる。
近年では、公園でのウォーキングや自宅でのオンラインフィットネス、短時間トレーニングなど、手軽に始められる選択肢も増えている。
「気軽に利用できる環境」と「小さな成功体験」を積み重ねることが、運動を続けるための第一歩になるだろう。
出典:「Pontaリサーチ」調べ(株式会社ロイヤリティ マーケティング)
