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コラム COLUMN

PMS対策で注目される「BFRトレーニング」

2025年10月06日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

フィットネスジムが今こそ導入すべき理由とは?

近年、女性の健康課題に対する理解と配慮が社会全体で求められています。その中でも、特に思春期から成人女性まで多くが悩まされる「月経前症候群(PMS)」は、見逃せない重要なテーマです。イライラ、抑うつ感、身体のむくみや倦怠感など、日常生活やトレーニングへのモチベーションを下げてしまうPMSに対し、フィットネス業界も有効なアプローチを求められています。

 

このような背景の中で、今注目を集めているのが「BFR(Blood Flow Restriction/血流制限)トレーニング」です。BFRトレーニングは、軽負荷で短時間の運動にも関わらず、高いトレーニング効果が得られるという特性から、特にPMSによる不調時でも無理なく取り組める新しい運動法として注目されています。

 

本コラムでは、なぜ今、差別化を図りたいフィットネスジムやクラブがBFRトレーニングを導入すべきなのか、その背景とメリット、最新の研究知見を踏まえてご紹介します。

 

PMSとフィットネス利用者のニーズ

厚生労働省の調査によると、10代後半から30代の女性のうち、およそ8割がPMSに関連する何らかの症状を経験していると言われています(Yamamoto et al., 2009)。特に思春期の女性においては、症状の自己理解が十分でなく、運動を避けがちになる傾向も見られます。加えて、通学やアルバイトなど日常生活に支障をきたすケースも多く、「月に数日は動きたくても動けない」状況に陥ることも珍しくありません。

 

こうした背景から、PMS時でも継続できる運動プログラムのニーズは非常に高まっており、「体に優しく、短時間でもしっかり成果を感じられる」トレーニング方法を求める声は年々強くなっています。

 

BFRトレーニングの特性とPMSへの適応性

BFRトレーニングは、腕や脚の付け根に専用の加圧ベルトを巻いて血流を一時的に制限し、軽い負荷で筋力トレーニングを行うというもの。低負荷・短時間で筋肥大や血流改善効果が得られることが科学的にも証明されています(Slysz et al., 2016)。

 

PMSへの適応性としては、以下の点が特に有効です:

  • 低負荷でも効果が高い:PMS時の倦怠感やだるさを抱えた状態でも、身体に無理なく取り組める。
  • 血流促進効果:加圧と解放を繰り返すことで、むくみや冷えの改善が期待できる。
  • リラクゼーション効果:トレーニングによって分泌されるエンドルフィンや成長ホルモンにより、精神的な安定や気分改善にもつながる。

 

このような特性により、BFRトレーニングは「運動をしたいけれど、つらい日は無理をしたくない」という女性の声に応える、非常に理にかなった選択肢なのです。

 

他ジムとの差別化ポイント

1.「女性の健康」に特化したプログラム構築が可能

BFRトレーニングを導入することで、従来の筋力トレーニングや有酸素運動に加え、女性特有の健康課題(PMS、更年期障害、産後ケアなど)にフォーカスした新しいプログラムが構築可能になります。単なるトレーニング施設から「女性の健康支援拠点」へと進化することで、地域やターゲット層の注目度が一気に高まるでしょう。

 

  1. 2.専門性・信頼性のアピール

BFRトレーニングは医療やリハビリ分野でも導入が進んでおり、その安全性と効果は研究でも裏付けられています。ジムでの導入にあたっては、BFRトレーナーズ協会の認定を受けたインストラクターの配置や、PMS対策を明確に謳うことで、専門性の高いフィットネス施設としての信頼感を訴求できます。

 

  1. 3.継続率アップと顧客満足度の向上

低負荷・短時間という特性は、継続しやすさにもつながります。特にPMSによって定期的に運動の中断を余儀なくされていた方にとっては、BFRが“運動習慣を途切れさせない最後の砦”となり、顧客満足度や継続率の向上が期待できます。

 

現場での導入事例と声

都内のある女性専用ジムでは、BFRトレーニングを週1回取り入れた結果、次のような成果が報告されています。

 

  • 「生理前でも体が重くならず、動けるようになった」
  • 「運動に対するハードルが下がって、継続できている」
  • 「冷えやむくみが減って、仕事中も楽になった」

 

こうした声は、運動がPMSのセルフケアとして有効であること、そしてBFRトレーニングがその手段として非常に親和性が高いことを示しています。

 

導入に向けてのポイント

  • スタッフ研修の実施:BFRトレーナーズ協会の認定講座を活用し、安全な指導スキルを習得。
  • 専用ベルトの導入:使用者の体型や目的に応じた器具の選定が重要。
  • PMS対策プログラムの明示:ホームページやSNSで「PMSでもできる!」というキーメッセージを積極的に発信。

 

おわりに|未来のフィットネスは“ケア”と“結果”の両立へ

フィットネスジムやクラブに求められる価値は、単に「痩せる」「鍛える」から、「健康を守る」「心身の不調を整える」へとシフトしています。BFRトレーニングは、この新たな価値に応えるソリューションの一つです。

 

女性のライフステージに寄り添い、誰もが無理なく継続できる運動習慣を支援することで、施設そのものの信頼性と魅力を高めることができます。

 

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【参考文献】

  • Yamamoto, K. et al. (2009). Prevalence and impact of premenstrual symptoms in Japanese high school students. Journal of Pediatric and Adolescent Gynecology, 22(1), 27-32.
  • Slysz, J., Stultz, J., & Burr, J. F. (2016). The efficacy of blood flow restricted exercise: A systematic review & meta-analysis. Journal of Science and Medicine in Sport, 19(8), 669–675.
  • Takano, H. et al. (2005). Vascular function and nitric oxide release after low-intensity resistance exercise with blood flow restriction. American Journal of Physiology, 290, H1643-H1650.