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コラム COLUMN

パーソナルジムの積極的利用者の特徴とニーズ:アンケート調査結果から見る傾向

2024年08月07日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

近年、パーソナルジム市場は拡大を続けています。今回は、パーソナルジムを積極的に利用している方々がどのような人々で、どのようなニーズを持っているのかを調査しました。アンケート調査を通じて明らかになった利用者の特徴やニーズをもとに、今後のマーケティング戦略やサービス開発に役立つインサイトを提供します。

 

調査概要

全国の100名を対象に実施したアンケート調査では、年齢、性別、運動頻度、フィットネスへの意識、健康への関心度など、多角的な視点からパーソナルジムの利用意向について分析しました。この調査により、パーソナルジム利用者の特徴やニーズ、利用を妨げる障壁などが明らかになりました。

 

年齢層と性別の傾向

調査結果から、パーソナルジムの積極的利用者の74%が25歳から44歳の年齢層であることが分かりました。この層は、健康維持や体力向上を目的としてフィットネスに積極的に取り組む傾向が強いです。また、女性の利用意向が男性よりも高く、全体の60%を占めています。女性は健康や美容への意識が高く、プライベートな環境でのトレーニングを好む傾向があります。

 

運動頻度と習慣

積極的利用者の90%が週に2〜3回の運動習慣を持ち、日常的に健康や体力維持に努めています。特に、パーソナルトレーニングは個別のニーズに応じたプログラム提供や正しいトレーニング方法の指導が受けられるため、効果的なトレーニングが可能です。

 

パーソナルジム利用時の障壁

調査では、パーソナルジムを利用する際の主な障壁として「費用が高い」(51.67%)や「自宅近くに良いジムがない」(25.00%)が挙げられました。パーソナルジムは通常のスポーツジムよりも高額なため、費用面でのハードルが高く、利用をためらう原因となっています。これに対して、具体的な成功事例やトレーニング効果の可視化、分割払いの導入や初回割引キャンペーンなどの施策が求められます。

 

利用者がパーソナルジムを知る方法

パーソナルジムを知る手段として、最も多かったのは「インターネット検索」(32.67%)で、次いで「知人の紹介」(29.70%)が続きます。特にインターネット検索は詳細な情報を比較検討する際に便利であり、ホームページやSNS、YouTubeなどのオンラインプレゼンスの強化が重要です。

 

利用目的と選定ポイント

利用者がパーソナルジムを選ぶ際の主な目的は「ダイエット」(28.91%)や「健康維持」(26.56%)です。特に中高年層は健康維持のために適切な運動習慣を求めています。ジム選びのポイントとしては「通いやすさ」(20.98%)、「費用」(16.96%)、「ジムの雰囲気」(16.07%)が重視されており、利便性、費用対効果、リラックスできる環境が求められています。

 

継続利用と費用感

パーソナルジムの継続利用期間については、「3ヶ月以内」の利用者が最も多く、31.03%を占めています。利用者の多くが短期間で効果を期待している一方、長期的に利用する17.24%の利用者はジムの価値を高く評価しています。また、月額費用のイメージとしては「1万円〜2万円」(29.89%)が最も多く、手頃な価格を期待する声が多いです。

 

退会理由と課題

退会理由として最も多かったのは「費用が高い」(30.14%)でした。その他、「自分でやれるようになった」(21.92%)、「最初から期間を決めていた」(19.18%)が続きます。費用面の課題に対しては、柔軟な支払いプランの導入やサービスの質の向上が必要です。

 

結論

調査結果から、パーソナルジムを積極的に利用する意向が高い人々にはいくつかの共通点が見られました。特に、25歳から44歳の若い世代が全体の74%を占めており、健康維持や体力向上を目的としていることが多いです。性別では、女性が60%を占めており、美容や健康への高い意識からパーソナルジムのプライベートな環境や個別指導を好む傾向があります。利用者の9割は週に2〜3回の運動習慣を持ち、パーソナルジムでのトレーニングがその主な手段となっていることが判明しました。

 

しかし、費用やアクセスの問題が利用の障壁となっており、これらの課題への対応が必要です。ジム選びの際には、通いやすさや費用、ジムの雰囲気が重視されており、これらのニーズに応じたサービス提供が求められています。パーソナルジム業界は、費用対効果の明確化や柔軟な料金プランの提供、サービスの質の向上を図ることで、利用者の満足度を高め、さらなる市場拡大を目指すべきです。