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コラム COLUMN

日本人は狭いところがお好き?

2025年03月03日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

日本のパーソナルジムと呼ばれているところは手狭なスペースが目立ちます。提供するサービスやターゲットとする顧客層によって大きく異なるものの、一般的には小型のパーソナルジムなど、ひとりで指導する場合や少数人数のトレーニングをメインとする場合では10坪から30坪。複数のトレーナーが同時に指導したり、多様なトレーニングマシンを設置したりする場合など、中型~大型のパーソナルジムの場合には50坪以上というのが平均的です。大手のフィットネスジムですと、150~400坪以上。

 

自分のジムを改めて見上げた時に「狭いかなぁ」と、思ってしまう・・・。というのは実はあなただけではないのですが、あながちそれが売り上げの足を引っ張るか?というと、そういうわけでもないようです。日本的な対人的な距離感は、諸外国の事情とは少し異なるようです。狭いからこそ売り上げを伸ばせる。今回はそんなお話をします。

 

日本人とカプセルホテル
カプセルホテルは日本独自の宿泊施設として、コンセプトと利便性から国内外で注目を集めています。カプセルホテルは1970年に開かれた大阪万博の会場パビリオンにあります。建築家の黒川紀章氏が設計した「カプセル住宅」がそのルーツです。大阪でサウナを経営していた中野幸雄氏がサウナのフロアで座って寝ていた宿泊客に、もっと快適な睡眠環境を安価で提供したいと考えたことがきっかけとなり、黒川紀章氏にカプセルホテルの設計を依頼します。高度成長時代、都市への人口集中が進む最中、安価で手軽な宿泊施設のニーズが高まる中でその地位を確立します。今ではサウナや大浴場を完備し、ビジネスマンだけではなく、海外からの観光客や若者、女性にも受け入れられています。

 

最低限の機能、都心部駅周辺の立地、安価、プライベート空間 多様性
日本独自の文化として海外で紹介されるカプセルホテルは、基本的には寝るための最低限の機能が備わるだけのスペースです。都心部の駅周辺に多く存在し、利便性に富み、安価で、休憩場所や仮眠スペースなどの利用など漫画喫茶よりも快適だと好まれています。効率性を重視すること、個室空間が確保されプライベートを重視できること、多様性。どこをとってもやはり日本人の価値観を満たします。

 

禅や茶道。住宅事情と狭いスペース
冒頭からカプセルホテルの話をしましたが、カプセルホテルが誕生するには、それ以前の日本人の歩があります。たとえば禅の精神や茶道の文化は、質素で簡素な空間で成立しています。日本人の美意識はここにあり育てられました。また都市を中心にした限られた住宅スペースには、必然的に狭い空間を有効活用する工夫が発達しました。最近はこれらに加えてミニマリズムという必要最低限のモノで暮らすことがヨシとする人が増え、ひとつのブームになっています。

 

なぜいいの?狭い空間

狭い空間には、包み込まれるような安心感を感じるという人がいます。また集中力も高める効果があるとも言われます。

 

活かせ!ジム経営 日本人の好み

どう考えても、日本人は自分の手の届く空間があれば、そこに一息つき、安心し、自由に心と手足を伸ばす人種のようです。この部分をジム経営に活かすことは、顧客を集め、離さないことにつながるはず。是非、活かしたいもの。視線の中にトレーニング道具を納める、すべて必要なものがそろっていて出しゃばらない空間を演出してみましょう。トレーナーという人間は最小限に、必要とされたときに必ず登場する。そんな加減がよさそうです。

 

狭い空間とBFRトレーニング
そこでBFRトレーニングです。実は相性が良いのです!BFRトレーニングは狭い空間で、効率的にトレーニングを行いたい場合に有効です。ベルトそのものだけでトレーニングが可能なため、広いトレーニングスペースを必要とせず、狭いスペースの中で器具を使うとすれば、ダンベルやチューブなどの簡単で十分な効果が得られる器具の使用が可能です。短時間で効果が得られるため、忙しい人や長時間の運動が難しい人にも適しています。

 

BFR(Blood Flow Restriction)トレーニングは、腕や脚の付け根に専用のベルトを装着し、血流を制限した状態で行うトレーニングです。低負荷・短時間で、高負荷トレーニングと同様の効果が得られるとされており、近年注目を集めています。狭い空間でも、BFRトレーニングを取り入れることで、効率的かつ効果的にトレーニングを行うことができます。ただし、適切な知識と注意が必要ですので、専門家の指導を受けることをおすすめします。

 

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