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コラム COLUMN

満足度向上で退会を防止! リフォーマーピラティスに「BFR短時間ブースト」を加える科学的メリットとは?

2025年11月03日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

【概要】

リフォーマーピラティスは、姿勢改善や体幹強化に優れたメソッドとして、多くのフィットネススタジオで導入されています。

しかし、「運動負荷が軽い」「成果が出るまでに時間がかかる」といった課題もあり、“刺激不足”を感じた顧客が離脱してしまうケースも見られます。

 

この課題を補う手法として注目されているのが、BFR(血流制限)トレーニングを短時間併用する「BFR短時間ブースト」です。

近年の研究では、BFRにより成長ホルモンの分泌促進や速筋の活性化が期待され、短時間・低負荷でも「効いている感」を引き出せることが報告されています。

 

本コラムでは、リフォーマーピラティスとBFRを組み合わせることによる科学的メリットと、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)向上への具体的アプローチをご紹介します。

 

 

■ リフォーマーピラティスの強みと限界

リフォーマーピラティスは、関節に優しく安全にコアや姿勢筋へ働きかけることができる運動です。

ボディラインの引き締めや姿勢改善など、美容面にも優れた効果があります。

ただし、以下のような課題も指摘されています。

 

・運動負荷が比較的軽く、発汗や筋肉疲労が少ない

・セッション後に「やった感」が残りにくく、達成感を得づらい

・身体の変化を感じるまでに時間がかかり、途中で飽きてしまう顧客が一定数存在

 

これらの限界を解消する補完的アプローチが、「短時間BFR」です。

 

 

■ BFRトレーニングとは

BFR(血流制限)トレーニングは、専用の加圧ベルトで血流を適度に制限しながら行う低負荷の運動法です。

ベルトで四肢の静脈還流を抑えることで、わずか30〜40%の負荷でも無酸素状態に近い環境を作り出し、筋肥大や成長ホルモン分泌を強く促すことが可能になります。

 

 

■ 科学的な裏付けと「効いている感」の重要性

BFRの効果は多くの研究で実証されています。

 

Takaradaら(2000) の研究では、週2回・1セット3分未満の低負荷BFRトレーニングでも、成長ホルモンの分泌が通常の約290倍に達したと報告されています¹。

Loennekeら(2012) のメタ分析²では、BFRが速筋繊維の動員を促進することが示され、短時間でも達成感やパンプ感を得やすいことがわかっています。

 

このような「効いている」という体感が、トレーニングの継続意欲や満足度を高める重要な要素となります。

 

 

■ リフォーマーピラティスとBFRの併用例

「リフォーマーの前後に短時間のBFRトレーニングを加える」だけでも十分な変化が生まれます。

 

具体例:

・セッション前:BFRスクワット、ヒップリフト(各2分)

・セッション後:BFRアームカール、キックバック(各1分)

 

わずか合計5分未満のBFRトレーニングを追加するだけで、ピラティスの代謝効率とモチベーションを大幅に引き上げられます。

 

 

■ 顧客満足度とLTV(顧客生涯価値)への貢献

「短時間でも結果を感じる」体験は、顧客の継続意欲を高めます。
実際、BFRを導入したスタジオの一部では解約率が10〜20%改善したという報告もあります(当社ヒアリング調査)。

 

また、SNS投稿の増加によって体験の“見える化”が進み、新規顧客獲得にもつながる好循環が生まれています。

 

リフォーマーピラティス×BFRという新たなハイブリッドメソッドは、今後のフィットネス経営において差別化の鍵となるでしょう。
あなたの施設でも、BFRという小さな変化が大きな価値を生み出すかもしれません。

 

 

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【参考文献】

1.Takarada Y, et al. (2000). Application of vascular occlusion diminish disuse atrophy of knee extensor muscles.
Medicine and Science in Sports and Exercise, 32(12): 2035–2039.

 

2.Loenneke JP, et al. (2012). Blood flow restriction: The metabolite/volume threshold theory.
Medical Hypotheses, 78(4): 523–527.

 

3.Pearson SJ, Hussain SR. (2015). A review on the mechanisms of blood-flow restriction resistance training-induced muscle hypertrophy.
Sports Medicine, 45(2): 187–200.