BFRトレーニング特集Vol.2 競合の低価格・事業規模ではもう勝て ない「無人ジム」からの脱却が必須!
24時間無人ジムの退会率
24時間無人ジムの退会率は12%!健全なジム経営をするためには、退会率を3%前後に抑えたいところです。12%という数字は、今月末にでも店じまいを考えたほうがよいレベルです。
単純に500人の会員がいるジムで退会率が10%とは、月に50人が辞めることになります。私たちの経験から、ジムのオープン後に一人の会員を獲得するコストは、場所やコンセプトによって8,000〜15,000円です。すべてオンラインで入会手続きを行うとクロージング率が低くなるため、一人の会員獲得コストを1.5万円とすると、毎月の集客費用は75万円、年間では900万円もかかる計算になります。
投資家には聞こえの良い24時間無人ジム
コロナ禍の2020年から2023年にかけて、事業再構築補助金を得て多くのフィットネスジムが開業しました。この機会をチャンスと捉え、フランチャイズ事業を展開し、投資家の心を掴み、数多くのフィットネスジムがオープンしました。しかし当然のことですが、有名ユーチューバーやIT企業など、フィットネスジムの運営知識や経験がないフランチャイズ本部に加盟してしまったために、現在、集客に苦しむジムも少なくありません。
筋肉系の有名ユーチューバーのフォロワーは100万人。とはいえ一般の人でその方を知る人が少ないのは常識です。さらにユーチューバーのファンが数人入会すると、マシンやフリーウェイトゾーンが占有されるため、筋骨隆々の少数の会員の威圧感で、一般の会員が近寄りがたくなってしまいがち、結果として会員の満足度は下がり、退会が増えます。
IT企業のフランチャイズでは、「入退室、会員管理、会費管理などすべてをITで管理が可能。さらに24時間無人で、人件費も削減。マシンの使い方はマシンにあるQRコードを読み込めば動画で学べます」と投資家にとっては魅力的な言葉を並べます。しかし、これは会員の立場や目線でフィットネスジムを考えておらず、だれのため?なんのため?が顧客にむけられていないことに驚かされます。
フィットネス専門ではないコンサルタントに依頼し、24時間無人ジムをオープンする。これも補助金を使い店舗をオープンしたオーナーのひとつの特徴です。補助金を活用すると、3年から5年間は辞めることができない縛りがあります。途中で辞めるとは補助金を返納するということになるからです。有人ジムへの変更は、さらに資金が必要となりますが、将来を見越して決断は早い方が良いでしょう。
弊社ライズエージェンシー担当までご相談ください。
会員は「人」とのコミュニケーションを望んでいる
会員の多くは「人」とのコミュニケーションを求めています。中高年の比率が増えるにつれ、その傾向は顕著です。ジムに入出退時に「お疲れさまでした」とスタッフからの声掛けがあるだけで、励まされ優しい気持ちになり、「また来よう」「次回も頑張ろう」と翌日につながります。その逆にスタッフの声掛けさえないジムを後にすると、倍の孤独感を感じるという声を耳にします。24時間無人ジムでは、孤独に耐えられず辞めていく会員も少なくないと言われています。
楽しい気持ちになれる、あたたかい空間に、人は集まります。まず、スタッフは会員全員の名前を覚え、名前を呼び、挨拶をするところから始めましょう。常にジム内を歩き回り、マシンの使い方を教えたり、フォームを直したり、機会をさがして声掛けを行いましょう。
24時間無人ジムから有人ジムへの転換
全国展開している格安ジムも2024年5月にスタッフを配置し、顧客満足度を上げていくと発表しました。資金力のある大手だからこそ、「人」の重要性を認識し、迅速に対応できるのです。しかし、人材の確保や教育には大きな投資が必要です。
フランチャイズに加盟した場合、有人ジムに変更したいと思っても本部の許可が必要であり、場合によっては脱退するしかありません。脱退には違約金が発生するかもしれませんが、加盟前の本部の集客の話と大きく乖離している場合、話し合いによって違約金なしで脱退できる可能性もあります。あるいは、違約金を支払ってでも脱退した方が良いかもしれません。
ただスタッフをいれればよいわけではない
スタッフを配置することは確かに重要ですが、それだけではジムの成功には不十分です。スタッフの教育が鍵となります。しっかりとした教育を受けたスタッフは、会員に対するサービスの質を大幅に向上させます。これは会員の満足度を高め、退会率を下げるために欠かせません。教育の初期段階では、スタッフに基本的なフィットネス知識やマシンの使い方を教えることが必要です。また、コミュニケーションスキルも重要です。会員との対話や指導を通じて、会員が感じる孤独を解消し、ジムを心地よい場所と感じてもらうためには、スタッフが親しみやすく、かつ専門的なアドバイスができることが求められます。
さらに、スタッフのモチベーションを維持するためには、継続的な教育とサポートが必要です。定期的なトレーニングやワークショップを開催し、最新のフィットネストレンドや技術を学ぶ機会を提供しましょう。また、スタッフの成果を認め、適切なフィードバックやインセンティブを提供することで、彼らのやる気を引き出すことができます。
ジムの環境を改善し、会員満足度を高めるためには、単にスタッフを配置するだけでなく、彼らの成長とモチベーション維持を重視することが不可欠です。これにより、スタッフはより高いパフォーマンスを発揮し、結果としてジム全体の成功に貢献するでしょう。
コンセプトから差を付ける
ジムが競争力を持つためには、独自のコンセプトを打ち出し、他と差別化することが重要です。その一つの方法として、BFR(血流制限)トレーニングは導入の検討ありです。
BFRトレーニングは、専用のベルトを使って筋肉への血流を部分的に制限することで、低負荷でも高負荷トレーニングに匹敵する効果を得られるトレーニング方法です。これにより、筋力アップや筋肥大を効率的に実現でき、怪我のリスクを抑えることができます。トップアスリートだけでなく高齢者やリハビリ中の方にとっては、安全かつ効果的なトレーニング方法として注目されています。
ジムにBFRトレーニングを導入することで、以下のようなメリットがあります:
1. 多様なニーズに対応:初心者からアスリート、高齢者まで幅広い会員層に対応できる。
2. 安全性の向上:低負荷で高い効果を得られるため、関節や筋肉への負担が少なく、怪我のリスクを低減できる。
3. 差別化:他のジムとの差別化が図れるため、新規会員の獲得や既存会員の満足度向上に繋がる。
導入に際しては、スタッフへの適切なトレーニングが不可欠です。BFRトレーニングの理論と実践方法を学び、会員に安全かつ効果的に指導できるようにしましょう。これにより、ジムのコンセプトが明確になり、他のジムとの差別化が図れるとともに、会員の満足度を高めることができます。
BFRトレーニングの導入は、ジムの魅力をさらに高め、競争の激しいフィットネス業界で確固たる地位を築いていくことのできるひとつのツールです。
※BFRトレーニングの詳細については、こちらをご覧ください。
https://fit-consul.net/2024/06/post-2882/
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