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コラム COLUMN

BFRトレーニング特集Vol.1 超高齢化社会の中で勝ち残るために

2024年07月01日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部
超高齢化社会の現実

ジムをオープンしようと考えている経営者の方には、まず、ビジターとして様々なジムを巡り、会員の年齢層を直接観察することをお勧めします。日本は世界で最も高齢化が進んでいる国の一つであり、その現実は社会全体に大きな影響を及ぼしています。2024年現在、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は約30%に達し、今後30年間はこの傾向が続くことが確実と言われています。本コラムでは、フィットネスジムが超高齢化社会の中でどのようにして生き残ることができるかについて、共に考え読者がヒントを得られることを期待します。

 

総人口の年齢の中央値

まずは、日本の人口統計について、年齢中央値という指標を用いて考察してみましょう。人口中央値とは、年齢層別の人口に基づいて算出されるもので、人口を年齢順に並べたとき、その中央で人口を2等分する境界点にある年齢を指します。

例えば、2024年の日本の総人口年齢中央値は49.5歳でした。では、他の国と比較してみましょう。
東南アジア諸国の中には、年齢中央値が20代の国もあります。
このグラフからは日本が49.5歳という極めて高い年齢中央値を持つ超高齢化社会であることがわかります。

日本のフィットネスジムでは、長年アメリカのジムやメソッドをそのまま導入する傾向がありますが、ここにきて年齢中央値が10歳も異なる国からの導入に、少し無理があるのではないかと、気づきはじめています。現状で横行するダイエットやボディメイクのみを指導するトレーナーについても、すこしばかり方向転換が必要な時期を迎えています。

 

アメリカのトレーニングをそのまま導入しても流行らない

さて、日本中に数あるジムの中で、オピニオンリーダーとなる大手ジムでは、クライアントの年齢層が上がりどまりを知りません。50歳以上のクライアントは55%以上を占めています。その他のジムも例外なく、50歳以上の会員は55%を下ることはなく、なかでもパーソナルトレーニングを受ける方の多くが50歳以上です。

このような顧客層を考えるとき気になるのが、60歳以上の方が少なからずダンベルやバーベルの使用に抵抗を感じているという事実です。

中高年・高齢者向けの指導が可能なパーソナルトレーナーが控えるジムでは、経済的に余裕のある50歳以上の会員が週に2回以上トレーニングを受けることは当然で、この層が平均客単価を向上させています。

既存の大手ジムには今も変わらず、高重量を扱うマシンやフリーウェイトゾーンが広く場を占め、そのことが、トレーニング初心者や中高年に威圧感を与え、会員の継続を思いとどまる要因になっています。

 

バーベル、ダンベルを持つことに抵抗のある高齢者にBFRトレーニングは最適

今後しばらくはトレーニングの上客であろう多くの中高年・高齢者は、マシンを上手に使い筋骨隆々になることや、10キロ、20キロ痩せたいという理想は抱いておらず、普通に「動くからだ」「よく眠れる」「やりたいことのできるからだ」になることを求めています。すなわち健康でいられること、腰痛・肩こりを治したい、つまずかない、転ばない、いつまでも好きなゴルフを楽しみたいということが目標なのです。

そこで、最適と言えるのがBFRトレーニングです。

BFRトレーニングは、腕や脚の付け根を専用ベルトで締め付け、血流を制限しながら行う特殊なトレーニングです。非常に軽い負荷で筋力アップやダイエット効果が期待できるだけでなく、冷え性やアンチエイジング、良質な睡眠の改善にも効果が期待できます。その日のうちに冷え性や睡眠の効果を実感できる方も少なくありません。軽い負荷なので、腱や関節に負担をかけることなく、高齢者でも安全にトレーニングすることができます。

トップアスリートのスポーツパフォーマンス向上のためにも導入されており、MLB(メジャーリーグベースボール)の日本人選手も使用しています。中日ドラゴンズでも利用されている実績があります。

バーベルやダンベルではなく、軽く身近なチューブを用いた+BFRトレーニングでも十分な効果を得ることができます。マシーンジムでは、押す動作と引く動作が中心になります。しかしカラダ

を使う基本には多くのカラダを回す回旋系の動きが伴い、チューブトレーニングなどは、中高年・高齢者のトレーニングには最適です。いずれも人の動きの機能の衰えを防ぐためのトレーニングであり、今こそ最も必要です。

 

※BFRトレーニングの詳細については、こちらをご覧ください。

今こそ見直すべき加圧BFR(血流制限)トレーニングとは

 

ジムの生き残りには、中高年・高齢者へのトレーニングメニューが必須

無人24時間ジムや格安ジムが台頭する中、ジムの生き残りには、中高年・高齢者に対応したトレーニングメニューが不可欠です。そのためには、スタッフの教育が重要になります。中高年・高齢者向けトレーニングメニューは、2週間~1ヶ月もあれば十分に習得することができます。人材不足の中、スタッフを確保するのは難しいかもしれませんが、中高年・高齢者の指導にあたるトレーナーは、退職した中高年の方でも問題なくできます。社会経験豊富な方は会員とのコミュニケーション能力に長けている人も多く、人気トレーナーとなることもあるでしょう。

 

まとめ

日本は超高齢化社会であり、フィットネスジムも生き残るためには、中高年・高齢者向けのトレーニングメニューやサービスを提供することが重要です。BFRトレーニングのような、高齢者でも安全に効果的にトレーニングできる方法を取り入れることも有効です。

 

 

フィットネスコンサルティングネットワークは、ジムの経営者様向けに、地域に合わせたジム作りの提案からトレーニングメニューの開発、スタッフ教育まで、幅広いサポートを提供しています。新たにフィットネスジムのオープンを考えている方、ジムの生き残りにご興味のある方は、ぜひ無料相談にお申し込みください。