筋トレ実施者は1,600万人超!コロナ後の減少と高齢者層の意外な伸びに注目
2025年06月18日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部
筋力トレーニング人口は1,629万人に到達
笹川スポーツ財団が「スポーツライフ・データ2024」を発表
笹川スポーツ財団(SSF)は、1992年から隔年で実施している「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」の最新結果を公表しました。2024年の調査では、20歳以上のうち年に1回以上筋力トレーニングを実施している人の割合は15.9%で、推計人口は約1,629万人にのぼることがわかりました。
20年間で2倍以上に増加も、コロナ後は減少傾向
筋力トレーニングの実施率は2000年の7.3%から2020年の17.6%まで右肩上がりに増加してきました。しかし、2022年には減少に転じ、2024年も横ばいのままとなっています。特に20代の若年層、特に女性での落ち込みが目立ちます。一方、70歳以上では着実な伸びが見られ、2000年の1.4%から2024年には12.4%へと大幅な増加を記録しました。
男女差と世代間で異なる傾向
性別でみると、男性は2024年時点で19.3%、女性は12.4%とやや低めですが、女性の実施率は2000年比で約3倍に増加しています。年代別では、2022年から2024年にかけて30〜40代で実施率が増加した一方、20代や50代では減少。60代も同期間で実施率が落ち込む結果となりました。
継続の難しさと支援の必要性
研究担当者は「筋力トレーニングが社会に浸透してきた一方で、自分に合った運動方法が分からない、継続できないという声も多い」と指摘しています。厚生労働省も週2〜3回の筋トレを推奨しており、運動機能の維持や生活習慣病の予防といった観点からも、個人に応じた支援や情報提供が重要になってきています。
調査の概要
この調査は2024年6月に全国の18歳以上3,000人を対象に実施されたもので、スポーツの実施状況や観戦、ボランティアなど幅広い視点から日本のスポーツライフを把握するものです。詳細は公式ウェブサイト(SSF公式ページ)で公開されています。