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コラム COLUMN

「働く」と「整える」をひとつの場所で。RIZAPが韓国・江南に新業態「RIZAP LOUNGE」をオープン

2026年09月02日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

仕事の合間に少し体を動かしたり、集中した後にリラックスしたり――。これまで「仕事」と「運動」「休息」は、それぞれ別の場所や時間で行うものと考えられてきました。そんな従来の常識を変える新しいスタイルとして、RIZAPグループが韓国・ソウルの江南(カンナム)に新業態「RIZAP LOUNGE(ライザップ ラウンジ)」をオープンしました。

 

「都市型ワーク&セルフケアラウンジ」をコンセプトに掲げるRIZAP LOUNGEは、仕事や勉強をするワークスペースと、気軽に運動やリカバリーができるセルフケア空間を融合させた新しい施設です。目指しているのは、「働く&整える」をシームレスにつなぐライフスタイル。仕事のスキマ時間に無理なく体を動かす「アクティブレスト」という考え方を取り入れ、心身のコンディションを整えながら仕事のパフォーマンス向上を目指します。

 

「RIZAP LOUNGE」とは?新しい働き方を支える都市型ラウンジ

RIZAP LOUNGEは、一般的なコワーキングスペースやカフェ、ジムとは少し異なる存在です。コワーキングスペースのように仕事に集中でき、ジムのように運動ができ、ラウンジのようにリラックスできる。それぞれの機能を一つの場所に集約することで、仕事と健康管理を同時に叶えることを目指しています。

 

その背景にあるのが、「アクティブレスト」という考え方です。アクティブレストとは、休憩時間に積極的に体を動かすことで、疲労回復や作業効率の改善につなげるという考え方です。長時間座ってパソコンに向かうデスクワークでは、仕事に集中するほど身体を動かす時間が少なくなりがちです。そこで、仕事の途中に短時間の運動を取り入れることで、気分転換を図りながら心身をリフレッシュするという新しいワークスタイルが注目されています。

 

RIZAP LOUNGEは、この「仕事のために運動する」「運動のために時間をつくる」という従来の考え方ではなく、仕事と運動を日常の中で自然につなげることを目指しています。

 

仕事の合間に「ちょいトレ」。目的に合わせて使える2フロア

RIZAP LOUNGE 江南店は、目的に応じて使い分けられるよう、フロアごとに異なる機能を備えています。

 

1階は「Active & Refresh」。

エントランス近くのリフレッシュゾーンには、パソコン作業や読書、スマートフォンの操作などを気軽に行えるオープンワークスペースを設置しています。セルフ形式のコーヒーマシンも用意されており、淹れたてのコーヒーを楽しみながら、仕事の合間にひと息つくことができます。さらに奥のアクティブゾーンには、トレッドミルやクライムミルといった有酸素運動ができるマシンを配置。クライムミルは階段を上るような動きを再現するマシンで、短時間でも効率的に体を動かせます。高精度体組成計も設置されているため、運動するだけでなく、自分自身のコンディションを確認することも可能です。

 

2階は「Quiet & Premium Recovery」。

静かな環境で集中したい人に向けたクワイエットゾーンには、一人用の集中個室を設置。オンライン会議などにも対応できる環境を整えています。また、複数人で利用できる会議室も用意されており、個人作業だけでなく、ビジネスシーンにも対応します。そして、仕事の疲れを癒やしたいときに利用できるのがプレミアムリカバリーゾーンです。マッサージチェアを配置し、仕事の合間のリフレッシュから、一日の終わりのコンディショニングまで、ゆったりと過ごせる空間を提供しています。

※テナント規制・メンテナンス等により、24時間営業ではない日や休館日があります。

 

なぜ韓国・江南に出店?背景にある「働き方」と「健康」の変化

RIZAPグループが韓国での1号店の場所として選んだのが、ソウル屈指のビジネス・トレンド発信地である江南です。高層ビルが立ち並ぶオフィス街である一方、ショップや飲食店なども集まり、多くの人が仕事や買い物、余暇などさまざまな目的で訪れるエリアです。RIZAPグループは、この江南の特性に着目しました。

 

韓国では長時間労働の傾向があり、2023年の年間実労働時間は1,872時間とされています。また、心身の健康やセルフケアに対する関心が高まる中、韓国政府も2026~2030年を対象とした「第三次精神健康福祉基本計画」を策定し、精神疾患の予防や心理支援の強化などに取り組んでいます。こうした社会背景の中で、日常生活の中で無理なく心身を整える「予防的なセルフケア」の重要性が高まっています。

 

一方、韓国の都市部では、カフェやコワーキングスペースを活用して働く「ノマドワーク」も定着しています。

しかし、RIZAPグループの市場調査では、「周囲の騒音が気になって集中しづらい」「電源のある席を確保できない」といった課題も挙げられています。そこでRIZAPグループが着目したのが、「快適に働ける環境」と「日常的なセルフケア」を一つの場所で実現するという発想でした。

 

運動は「健康」のためだけではない。仕事のパフォーマンスにも影響

運動というと、健康維持や体力づくりを目的に行うものというイメージが一般的です。しかし、運動は仕事のパフォーマンスにも関係しています。スポーツ庁の報告では、職場において運動が習慣化している人は、仕事のパフォーマンスが約8%高く、働き続けたいという意欲も約24%高いとされています。もちろん、すべての人に同じ効果が得られるわけではありませんが、日常的に体を動かすことが、仕事への集中力やモチベーション、心身のコンディションに良い影響を与える可能性があることが分かります。

 

「忙しいから運動できない」のではなく、「忙しいからこそ、仕事の合間に少し体を動かす」。

RIZAP LOUNGEが提案するのは、そんな発想の転換です。

本格的なトレーニングのために時間を確保するのではなく、仕事の合間に短時間だけトレッドミルを利用する。コーヒーを飲みながら休憩する。集中個室で仕事をした後、マッサージチェアでリラックスする。こうした小さな行動を日常の中に組み込むことで、「働く」と「整える」を自然につなげていきます。

 

デザインにもこだわり。都市の喧騒を忘れられる空間へ

RIZAP LOUNGE 江南店では、機能性だけでなく空間デザインにもこだわっています。空間デザインを監修・施工したのは、K-POPアイドルのクリエイティブや話題のポップアップショップなどを手掛ける韓国のデザイン会社「ofr Design Studio」。木の温もりを感じる木目調のインテリアや、包み込むような柔らかな間接照明を取り入れ、都市の中にいながら落ち着いて過ごせる空間をつくり上げています。トレーニング施設という従来のジムのイメージだけではなく、仕事や休息、リフレッシュまで自然に行える上質なサードプレイスを目指している点も、RIZAP LOUNGEの特徴です。

 

韓国から世界へ。「健康をもっと身近に」という新たな挑戦

RIZAP LOUNGEは、韓国における1号店として、まずはソウル・江南でサービスの浸透を図ります。新規会員の開拓や利用状況を踏まえながら、サービス内容をチューニングし、より利用者のニーズに合った業態へと進化させていく方針です。

そして、この業態は大都市のオフィス街だけを対象としたものではありません。

 

「働く&整える」を日常生活の中で自然につなげるという考え方は、住宅街や郊外のロードサイドなど、さまざまな生活圏にも応用できる可能性があります。RIZAPグループは、アジア圏を中心に「chocoZAP」の海外展開にも力を入れており、2027年3月期までに海外最大150店舗の出店を目指しています。日本国内で培ってきた「運動をもっと自由に。健康をもっと身近に。」という考え方を、国や地域ごとの生活スタイルや社会課題に合わせながら世界へ広げていく。RIZAP LOUNGEの韓国進出は、単なる海外出店にとどまらず、「運動をするために特別な時間をつくる」のではなく、「日常の中に運動とセルフケアを自然に取り入れる」という新しい健康習慣を世界へ提案する取り組みともいえるでしょう。

 

仕事、休息、運動。

これまで別々に考えられていた3つの時間をひとつにつなぐ「RIZAP LOUNGE」。

働き方や健康への価値観が変化する今、都市で暮らす人々の新しいライフスタイルを支える場所として、今後どのように広がっていくのか注目されます。