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コラム COLUMN

業務用体組成計の定番機種!MC-780A-N・DC-430A-Nを比較

2024年11月25日
投稿者 : フィットネスコンサルティングネットワーク編集部

タニタでは家庭用の体組成計と業務用の体組成計の両方を製造・販売しています。 「大きさや形が異なるだけではないのか」と言う方もいらっしゃると思いますが、実は見えない部分でいろいろと違いがあります。 業務用体組成計は、使用する目的や場所によっておすすめする機種が異なるため「どれを選んだらいい?」というお声をいただくこともしばしば。 今回は営業担当と商品企画・開発担当のふたりにそれぞれの視点で、タニタの業務用体組成計の定番「MC-780A-N」と「DC-430A-N」の2機種について、違いを教えてもらいました。

 

INDEX
1、家庭用の体組成計との違い
2、ずばり、他社との違いは
3、よくお問い合わせのある2機種の違いを徹底比較

 

プロフィール

株式会社タニタ LS営業部 松村 健

2017年4月入社。入社後は、医療機器・スポーツ用品のメーカーに勤めた経験を活かし、おもに業務用機器の販売に従事する。研究を行う先生のサポートから、健康経営を目指す企業への活動支援を行う。

 

株式会社タニタ 新商品推進部 後藤 駿介

同志社大学大学院スポーツ健康科学研究科にて、身体活動量の評価方法やアルゴリズム開発を学び、2016年にタニタに入社。その後6年間、医療・研究機関に向けた営業活動に従事。現在はプロフェッショナル向けの商品企画を行っており、2024年に「zaRitz」のアップデートを担当した。

 

家庭用の体組成計との違い

 

松村(営業):
業務用の体組成計は医療や研究の現場で多く使用されるものですので、できるだけ正確な体組成評価ができるように、インピーダンスの測定精度を高め、より高度な分析アルゴリズムを搭載しています。

 

あまり知られていませんが、政府統計機関、医学系の論文でも多数使用いただいており、その数は世界で3,000件以上。これは業界最多(タニタ調べ)ともいえる多さです。

また家庭用の体組成計は最大4~5人までの個人データを登録して測定できるのに対し、業務用は不特定多数の人を測定できるように設計されている点が大きく異なります。そのため耐久性の高さや操作性が異なることに加えて、多数の人の体組成データ管理が可能な点がポイントとしてあげられます。

また、タニタの業務用体組成計の多くは「検定付きの体組成計」です。これは例えば病院で体重をカルテ等に記入する場合、後々の薬の処方にも影響してくるため、医療機関などでは検定付きの体組成計が必須と言われています。
こちらについては別の記事でしっかり紹介していますので、ぜひ以下も合わせてご覧ください。

 

ずばり、他社との違いは

 

後藤(商品企画):
他社との比較という点で異なるのは、まず日本人の体組成評価に最適であるという点です。体組成の分析アルゴリズムを開発する際には非常に多くのデータが必要になりますが、タニタは多くの日本人のデータを使用しています。

骨格や筋肉の付き方が人種によって異なるためで、日本人の体組成測定には日本人のデータを使用したほうがより精度の高い評価が可能となります。こうした研究開発に力を入れていることが評価され、先述の政府統計機関や医学系の論文での使用に至っていると考えています。

 

またタニタの業務用体組成計は、すべて秋田にある自社工場で生産しています。輸入にかかる輸送などのコストがかからないため、お客様に適正価格で提供ができます。

 

松村(営業):
確かにお客様とお話をしている中でも感じますが、メイドインジャパンであることは高く評価いただけている印象です。
また出荷時に体重やインピーダンスが正しいか、全数検査をしたものをお客様にお届けしていますので、安心してご使用いただけると思います。

 

▶左:MC-780A-N、右:DC-430A-N

 

松村(営業):

さらに政府統計である「平成29年国民健康・栄養調査」※1では、タニタのマルチ周波数体組成計を使用し、四肢の筋肉量の調査が行われました。

基本的に業務用体組成計は、同じメカニズムで分析する機器であれば政府統計と同じ結果を得られます。そのためタニタのマルチ周波を搭載した体組成計であれば、自分自身の測定結果が「政府統計による日本人の平均値」と比較して、高いか低いかを判断する材料として活用することができます。

 

また近年、筋質を評価するための新たな指標として、非侵襲、簡便かつ比較的安価に利用可能な生体電気インピーダンス法(BIA)によるPhaseAngle(PhA、位相角、位相差)※2が注目されています。

タニタの業務用体組成計は全身の評価はもちろん、部位別での評価もできるようにマルチ周波数体組成計の全ての機種でPhAの値を測定することができます

 

※1 平成29年国民健康・栄養調査:厚生労働省(2018)平成29年国民健康・栄養調査報告

※2 PhA:Phase Angleはインピーダンス情報を基に算出される値で、 筋線維の密度(筋肉の質)や細胞の健康度 (生理的機能レベルや構造的完成度)と関連していると考えられています。またヨーロッパのサルコペニアの診断基準(Cruz-Jentoft AJ et al.,Age Ageing,2019)でも質の指標として紹介されていることから、タニタではPhase Angleを筋肉の質の指標として使用しています。

 

よくお問い合わせのある2機種の違いを徹底比較

 

タニタでよくお問い合わせがある業務用体組成計は「マルチ周波数体組成計 MC-780A-N(以下、MC-780A-N)」、「業務用デュアル周波数体組成計 DC-430A-N(以下、DC-430A-N)」の2機種。
この2機種の違いについて深堀り解説します。

 

松村(営業):

2機種のどちらかの導入を迷われているお客様へは、使用シーンや活用方法も検討し、おすすめしています。

例えば、部位別の筋肉量をはかってリハビリや運動の効果検証に役立てたい場合、分析結果を基に診察やカウンセリングを行う場合にはMC-780A-N

 

一方でなるべく手軽にはかりたい、色々なところに持ち運んではかりたいという場合にはDC-430A-Nをおすすめしています。

よくある質問としては、MC-780A-N、DC-430A-Nの2機種でどちらの精度が良いのかを聞かれることが多いですが、2機種にはそれぞれ特徴があります。

 

後藤(商品企画):

一言でいうならば、“筋肉”に注目したい場合はMC-780A-N、“体脂肪”に注目したい場合はDC-430A-Nをおすすめしています。

MC-780A-Nは名前の通り、「マルチ周波数BIA」を採用した機種です。一般的に使用される50kHzの周波数に加え、5kHzと250kHzの周波数を用いて測定することで、加齢による筋肉の質の変化やむくみといった体組成に誤差を与える影響を軽減させて、精度が高い分析が可能になります。

 

 


▶左:MC-780A-Nの測定画面、右:MC-780A-Nの結果用紙

 

後藤(商品企画):
加えて、データをPCに出力して管理ができる点や、部位別の体組成などの細かな情報が測定できるので、研究によく使われている機種でもあります。ほかの機種と比較して値は張りますが、その分開発チームからみても、価格以上の価値はあると思いますし、他社の同等品と比べれば非常にリーズナブルです。

病院やクリニック、研究機関、フィットネス施設などで、リハビリテーションや治療の効果を数値化して客観的にビフォーアフターで検証するときに活用いただいています。

 

▶左:MC-780A-Nの測定画面、右:DC-430A-Nの測定画面

 

 

後藤(商品企画):
一方でDC-430A-Nは、6.25kHzと50kHzの周波数で体組成を測定する「デュアル周波数BIA」を採用した機種です。
MC-780A-Nのように部位別の体組成分析はできませんが、その分低予算でご導入いただけます。MC-780A-Nが専門家だとすると、DC-430A-Nは万能戦士のような位置づけに例えられます。
DC-430A-Nは、体脂肪率をはかりたい人向けとお伝えしましたがそのほかに、測定に10秒もかからないくらいの速さが特徴。また測定に必要な情報は、本体に付いているテンキーで誰でも簡単に入力できるため、大人数の測定をスピーディーに行うのに向いています。機器にプリンタが内蔵されているので、結果をすぐに印刷して確認できます。

ただし、部位別の体組成分析はできず、その履歴の管理ができるオプション品もございません。

 

また、MC-780A-Nは、「運動機能分析装置 zaRitz(BM-220)」と組み合わせて使用したり、法人向け体組成データ管理サービス「TANITA FIT」やデータ管理ソフト「Get In Shape」など、タニタの各種サービスと連携したりすることが可能。こういった複数機種との合わせ技ができるのもタニタの特徴かもしれませんね。

気になったらまずお問い合わせを!

 

松村(営業):
ここまでお読みいただいて、迷う場合もあるかもしれません。その際はお問い合わせいただければ、実際の機器をご体験いただいたり、担当がご説明に伺ったりするなどの対応をさせていただきます。もちろんモデルの体験も可能です。皆様からのお問い合わせ、お待ちしております!

 

▶左:MC-780A-N、右:DC-430A-N

 

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※本コラムは2023年7月3日に㈱タニタ公式サイトで公開された記事を流用したものです。
本文は下記のURLからご覧ください。
https://www.tanita.co.jp/business/special/healthmeter/howtouse/23555/
※内容は予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。